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「ゆたかな香りとしっかりした味わいの児湯茶はいかが」

早いもので今年もいよいよ後半戦です。例年ですとまだまだ、宮崎は、下旬頃までうっとうしい梅雨の季節が続きます。6月が空梅雨で雨が少なかったので、梅雨もこれからが本番かもしれません。

こんな季節だからこそ緑茶のすっきりとした味と香りで爽やかに活き活きと過ごしたいものですね。先月ご紹介したように、是非「冷茶」にして味わってみてください。先月発売の冷茶用の香り高いお茶もたいへん好評です。

さて、今月は、宮崎のなかでも県外ではまだまだ知られていない「児湯茶(こゆちゃ)」についてご紹介してみたいと思います。「児湯茶」は宮崎市から北へ国道10号線を車で走ることおよそ40分。北に尾鈴山麓を控え、東には太平洋の日向灘が広がる風光明媚な児湯郡でつくられます。この児湯郡は、航空自衛隊新田原基地のある新富町、野球やラグビーといったスポーツが盛んで、 日本の福祉事業の先駆者であり、「孤児の父」と呼ばれている石井十次の生まれ故郷である高鍋町、またこの高鍋町は 希少生物の宝庫と言われている高鍋湿原のあることでも良く知られています。

  宮崎県マップ
それから武者小路実篤が作った理想郷「新しき村」があり、石井十次の精神を受け継いで作られた「石井記念友愛社」のある木城町、私が昨年度より非常勤講師をさせていただいている宮崎県立農業大学校があり、 全国各地から農業を志す人々が集まり拓れたことから川南合衆国と呼ばれ、畜産を中心に全国でも有数の農業生産量を誇ってい る川南町、最も北に位置していて、最近、美味しいワインが出来ることでよく県外にも知られるようになってきた都農町があります。この中でも特に新富町高鍋町川南町木城町を中心に茶畑が広がり、県内でも有数の茶どころとなっています。茶畑は、標高およそ50〜200mの台地にあり、優良品種である「やぶきた」を中心に「さえみどり」「おくみどり」などが多く栽培されています。南国の温暖な気候と素晴らしい自然環境で育まれた「児湯茶」はそのゆたかな味と香りが高く評価され、全国茶品評会において最高の栄誉である農林水産大臣や産地賞を数多く受賞しています。
 
新富町ホームページ:http://www.town.shintomi.miyazaki.jp/
高鍋町ホームページ:http://www.town.takanabe.miyazaki.jp/
木城町ホームページ:http://www.kijo.jp/
川南町ホームページ:http://www.town.kawaminami.miyazaki.jp/
都農町ホームページ:http://www.town.tsuno.miyazaki.jp/tsuno/
 
上:児湯茶農協遠景 下:以前の入札会場
上:児湯茶農協遠景
下:以前の入札会場
  近年、大型機械化栽培も進められ、消費者ニーズにあった新しいお茶作りの中心にあるのが、児湯郡茶農業協同組合です。私も5〜6歳の頃、よく父親が児湯茶農協で行われる茶の入札会に連れて行ってくれていましたので、入札会場の近くを流れる小丸川の土手でよく遊んだ記憶があります。この児湯茶農協も、現在、組合員数37名、1戸の平均茶園面積は、4.5haで、そのほとんどが自園自製を行っており、今年で組合創立59周年を迎えるお茶だけの専門農協です。
近年、宮崎県の荒茶生産量は、約3千数百tで推移し、全国第4位の生産量を誇っており、その内、児湯茶農協の取扱量は、約450tと全体のおよそ15%ほどを占めています。児湯茶農協では児湯郡で作られたお茶の中より厳選されたものを「小売茶」として販売し、その他荒茶(まだ仕上がっていない茶)として静岡、九州各地に出荷しているそうです。
 
20数年前、私が家業を継いでしばらくは、茶農協で独自に荒茶の入札会も行われおり、落札した荒茶を当店でも火入れ加工していました。言葉で表現するのが非常に難しいのですが、私がみる「児湯茶」と特徴は、“大地のにおいと力強さの中にもほのぼのとした何か懐かしさを感じさせるような素朴さを持つ香り高く滋味のある味わい”といったところでしょうか。私の大好きな県内産地の一つです。以前は、釜炒り製玉緑茶や蒸し製玉緑茶の生産量も多かったのですが、市場の志向性に伴い、最近では煎茶の生産量が圧倒的に多くなって来ているそうです。  
▲味も香りもすばらしい児湯茶
また形状なども以前のカチッとしたものから蒸しが強く、形状もやわらかいものへと変わってきています。しかし、昔と変わらず、今も香り高く、滋味のある美味しい児湯茶を当店にも供給していただいています。
 
児湯茶農協工場内部 児湯茶農協工場内部 児湯茶農協工場内部
▲児湯茶農協工場内部 ▲児湯茶農協工場内部 ▲児湯茶農協工場内部

 

児湯茶農協の参事、川越弘利さんは「これからも県内外の他の茶産地のお茶に負けないような美味しい児湯茶をお届けし、児湯茶のブランドをもっと多くの消費者の皆さんに知っていただきたい」と力強く語って下さいました。

組合員の皆さんもまだまだお若いですし、これからの「児湯茶」の発展が楽しみです。
  児湯茶農協の司令塔・川越参事さん
▲児湯茶農協の司令塔・川越弘利さん